【自己啓発】14歳の君へ どう考えどう生きるか 池田 晶子
人間が生きている意味や価値を模索していた時期に読んだ一冊。この本を読んで、今まで肩に重くのしかかっていたものが、少し軽くなったような気がした。
「好かれようとするのではなく、好きになろうとする」
人間関係に悩んでいることもあって、この言葉はとても救いになった。見栄を張っても何の価値もないし、自分に虚無感が残るだけだと思う。誰かをまず好きになることで、自然な振る舞いができて、自然と好かれるようになる。やっぱり、気持ちは行動に現れるんだと思う。
「嫌いな人間の存在自体を拒んではいけない」
人間誰しも嫌いな人はいると思うが、その人との間に壁を作ってしまっては何も生まれなくなってしまう。一回受け入れてみる。それでもダメなら最低限の付き合いだけするというふうにしている。
「勉強は『賢く』なるためにやる」
この本を読んだ時期は、受験期と重なっていて、勉強する意義を模索している時期でもあった。本来受験生はそのようなことは気にせず、ひたすら勉強するべきだけれども、僕は意義を見出さないと勉強に身が入らなかった。この本を読んでから、勉強することは脳を使って物事を考える訓練だと思うことができた。
「本当に価値のあるものは、いつの時代でも変わらない」
つまり、『お金』には本当の価値はない。お金は時代によって価値が変わるからだ。では、本当の価値とは何で、どこにあるのだろう。それは僕にもまだわからない。
「人は幸福を追い求める。幸福は心の有り様だ」
心が不幸でなければ、不幸ではない。これは正しいと思う。物事は捉え方次第だからだ。ただ、物質的要素や精神的要素も幸福を感じる上では重要なことだと思う。
考えることは、他の生物にない人間の特権である。これを伸ばしていくことの重要性を説くことがこの本の主目的であると僕は感じた。